株の画面を見ていて、
「この株、下がりそうだから空売りしよう」
と思ったのに、なぜか注文できない経験はありませんか。
これは珍しいことではなく、仕組みを知らないと誰でもつまずくポイントです。
この記事では、空売りができない理由と、制度信用・一般信用の違いをかんたんに説明します。
空売りって何をしているの?

まずは空売りの考え方からです。
空売りとは、
株を持っていないのに先に売る取引のことです。
流れはとてもシンプルです。
- 株を借りて売る
- 株価が下がる
- 安く買い戻す
- 差額が利益になる
ここで大事なのは、
👉 必ず「株を借りている」という点です。
つまり、
借りられなければ空売りはできません。
空売りについては、下記の記事で詳しく解説しています。
空売りできない一番の理由
初心者の方が空売りできない原因のほとんどは、これです。
株を貸してくれる人がいない
空売りは、
「誰かが持っている株」を借りて成り立っています。
しかし、次のような銘柄は、
借りたい人が多すぎて在庫切れになりやすいです。
- 急に話題になった株
- ストップ高になった株
- 個人投資家に人気の小型株
この場合、
ボタンを押しても空売りはできません。
ストップ高については、下記の記事で詳しく解説しています。
制度信用って何?
制度信用とは、
証券取引所が決めた共通ルールの信用取引です。
初心者の方は、
「普通の信用取引」と思っても大丈夫です。
制度信用の特徴
- 取引コストが安い
- 返済期限は約6か月
- 空売り禁止になることがある
特に重要なのが、
👉 空売り禁止(売り禁)になることがある点です。
売り禁ってどういう状態?
売り禁とは、
制度信用では空売りできませんという状態です。
- 空売りが増えすぎた
- 株の貸し出しが足りない
こうなると、
制度信用では注文自体が出せなくなります。
初心者の方が
「何もしてないのに空売りできない」
と感じる場面の多くは、これが原因です。
一般信用って何が違うの?
一般信用とは、
証券会社が独自に用意している信用取引です。
制度信用とは別枠と考えるとわかりやすいです。
一般信用の特徴
- 売り禁でも空売りできることがある
- 返済期限が長い、または無期限
- 手数料や貸株料が高め
つまり、
👉 お金はかかるけど、空売りしやすい
という仕組みです。
制度信用と一般信用を超シンプルに比較
| 項目 | 制度信用 | 一般信用 |
| 使える場面 | 普段使い | 制度で無理なとき |
| 空売り | 制限あり | 比較的できる |
| コスト | 安い | 高め |
| 初心者向き | ○ | △ |
空売りできないときはどうする?
初心者の方は、無理に空売りしなくて大丈夫です。
おすすめの考え方は次の3つです。
- 一般信用で空売りできるか確認する
- 別の銘柄を見る
- そもそも触らない
特に、
急騰中の銘柄を空売りするのは危険です。
「空売りできない=危ないサイン」の場合もあります。
空売りできないときに確認すべきチェックリスト
注文前に、次の点を確認しておくと迷いません。
- 制度信用か一般信用か
- 売り禁・貸借停止になっていないか
- 一般信用の在庫はあるか
- 保証金は足りているか
これを習慣にするだけで、
「なぜ注文できないの?」というストレスは大きく減ります。
初心者が覚えておきたいポイントまとめ
最後に、超重要な点だけ整理します。
- 空売りには株を借りる必要がある
- 制度信用は安いが制限が多い
- 一般信用は高いが柔軟
- 空売りできないのは珍しくない
この仕組みを知っておけば、
空売りできない場面でも冷静に判断できるようになります。
よくある質問|空売りできないときの疑問を解消
初心者の方が特につまずきやすいポイントを、Q&A形式でまとめます。
Q1. 売り禁はいつ解除されるの?
売り禁の解除時期は、事前に決まっていません。
制度信用の売り禁は、
- 空売りが減る
- 株の貸し出しに余裕が出る
といった状況が整ったときに解除されます。
早ければ数日、長いと数週間続くこともあります。
なお、解除の有無は
証券会社の「規制情報」や「貸借情報」で確認できます。
Q2. 一般信用なら必ず空売りできる?
一般信用でも、必ず空売りできるわけではありません。
理由は以下の通りです。
- 一般信用でも貸株がなくなることがある
- 証券会社ごとに在庫が異なる
- 人気銘柄はすぐ在庫切れになる
そのため、
「一般信用=100%空売り可能」
と考えるのは危険です。
Q3. 空売りできないのは自分の設定ミス?
多くの場合、設定ミスではありません。
初心者の方が不安になりやすいですが、
- 信用口座が開設済み
- 保証金が足りている
この2点を満たしていれば、
原因は制度や需給側にあることがほとんどです。
Q4. 空売りできない銘柄は危険?
一概に危険とは言えませんが、
短期的に値動きが荒れやすいサインではあります。
特に、
- 急騰直後
- SNSやニュースで話題
- 個人投資家が集中している
こうした銘柄は、
空売りが封じられるほど買いが偏っている状態です。
初心者の方は、
「空売りできない=無理に触らない」
という判断も十分に正解です。
まとめ|空売りできないのは普通のこと
空売りできないのは、
初心者だからではありません。
- 株が借りられない
- 制度信用のルールに引っかかっている
- 売り禁になっている
このどれかが原因です。
まずは、
「制度信用は制限が多い」
「一般信用は高いけど自由度が高い」
この2点だけ覚えておけば十分です。
空売りは便利な取引ですが、
できないときは無理をしない。
これが、長く市場に残るための大切な考え方です。
それと、空売りする前に、逆日歩について学んでおく必要があります。
逆日歩は以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
