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決算で株価が下がるのはなぜ?良決算でも下落する理由を解説

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決算発表=株価が上がる、と思っていませんか?

実は現実の株式市場では「良い決算なのに株価が下がる」というケースは珍しくありません。

売上や利益が過去最高でも、発表直後に急落することもあります。

なぜそんなことが起きるのか。その理由を知らないと、決算前後で思わぬ損失を出してしまう可能性も。

なお、そもそも決算書のどこを見ればいいのか分からない方は、
決算の見方を初心者向けに解説|本当に見るべき数字チェックリスト
を先に読んでおくと、内容がより理解しやすくなります。

この記事では、決算で株価が下がる仕組みと、好決算でも下落する本当の理由を解説します。

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決算で株価が下がるのはなぜ?

決算で株価が下がるのはなぜ?

決算発表は企業の成績表のようなものですが、良い数字が出たからといって必ず株価が上がるわけではありません。

実際の株式市場では、決算発表直後に株価が下落するケースも多く見られます。

その理由は、株価が「決算の良し悪し」だけで動いているわけではないからです。

市場参加者は、すでに決算内容をある程度予想しており、その期待が株価に織り込まれていることがほとんどです。

たとえば、

過去最高益を更新しそう
前期比で大幅な増収増益が見込まれている

といった期待が強い銘柄ほど、決算前に株価が上昇しやすくなります。

しかし、実際の決算がその期待を上回らなかった場合、たとえ数字自体は良くても「思ったほどではなかった」と判断され、売りが出てしまいます。

これが、いわゆる「良決算なのに株価が下がる」現象の正体です。

良決算でも下落する主な3つの理由

良決算でも下落する主な3つの理由

理由① すでに期待されていた内容だったから

良い決算でも「予想どおり」だと株価は下がることがあります。なぜなら、株価は未来の期待を先に織り込んで動く性質があるためです。

多くの投資家は、決算発表より前から「今回は良さそうだ」と考えて株を買います。すると、その期待がすでに株価に反映されます。

いざ決算が出ても、内容が想像の範囲内であれば新しい驚きはありません。その結果、「材料が出尽くした」と判断され、売りが出やすくなります。

たとえば、テスト前から「100点を取る」と思われていた人が実際に100点を取っても、周りは驚きません。株価も同じ考え方になります。

この流れを簡単にまとめると以下のとおりです。

  • 決算前:良い結果を期待して株が買われる
  • 決算発表:内容は予想どおり
  • 決算後:利益確定の売りが増える
ポイントとして、数字が良いかどうかより「予想より上か下か」が重視される点が重要になります。

理由② 将来の見通しが弱かったから

今の決算が良くても、これから先が不安だと株価は下がりやすくなります。理由は、株価が「これからの会社の成長」を写す鏡のような存在だからです。

決算では、過去の売上や利益だけでなく、今後の見通しも発表されます。

なお、決算は年に1回だけでなく、四半期ごとに発表されます。

1Q・2Qといった言葉が分からない場合は、1Q・2Q・3Q・4Qは何月?四半期決算の時期と株価への影響を解説もあわせてご覧ください。

ここで「次は成長が鈍りそう」「利益が減るかもしれない」と伝わると、投資家は慎重になります。すると、良い決算でも売りが優勢になるケースが出てきます。

小学生向けにたとえるなら、「今はテストの点が良いけれど、次の勉強は難しそう」と先生に言われた状態に近いです。今が良くても、先が心配なら評価は下がります。

特に注目されやすい点は以下のとおりです。

  • 来期の売上が伸びない見込み
  • 利益が減る可能性が示された
  • 市場環境が厳しくなる説明があった
株価は「これから良くなるかどうか」を強く見ている点を押さえる必要があります。

理由③ 決算後に利益を確定する人が多いから

良決算でも下落する理由として、利益確定の売りが集中する点も外せません。これは、短期で利益を得たい人が多く動くために起こります。

決算前に株を買っていた人の中には、「決算が終わったら売る」と決めている方もいます。

発表直後は安心感から売りが一気に出やすくなります。その結果、内容が良くても株価は下向きになることがあります。

これは、遠足の日を楽しみにしていた子どもが、帰り道で急に静かになるのと似ています。イベントが終わると気持ちが切り替わるためです。

利益確定が起きやすい場面には、次の特徴があります。

  • 決算前に株価が大きく上がっていた
  • 個人投資家が多く注目していた
  • 短期売買の人が多く参加していた
決算は「ゴール」ではなく、一つの区切りに過ぎない点を理解すると、値動きに振り回されにくくなります。

決算発表前後で失敗しないための考え方

決算発表前後で失敗しないための考え方

決算前後で失敗しないためには「数字だけで判断しない姿勢」を持つことが大切です。

理由は、株価が決算内容そのものではなく、市場の期待や今後の見通しによって動くためです。

数字が良く見えても、株価が下がることは珍しくありません。

たとえば、決算発表の前に株価が大きく上がっている銘柄は、それだけ多くの人が「良い決算」を期待しています。

この場合、発表された内容が想像どおり、もしくは少し物足りないと感じられると、売りが出やすくなります。

その結果、良い決算でも株価が下がってしまうのです。

こうした失敗を防ぐためには、決算を見る前に次の点を意識しておくと安心できます。

  • 決算前に株価が大きく上がっていないか確認する
  • 来期の予想や会社の考え方に目を向ける
  • 「期待されすぎていないか」を考える

特に重要なのは、決算の数字と株価の位置をセットで見ることです。以下の表をご覧ください。

決算内容 決算前の株価 発表後の動き
とても良い すでに高い 下がることが多い
普通 あまり上がっていない 上がることがある
悪い かなり下がっている 反発する場合もある

このように、株価は「良い・悪い」だけで決まるものではありません。

決算発表はゴールではなく通過点と考え、落ち着いて全体を見る姿勢が、長く続ける投資では大きな助けになります。

数字に振り回されず、「なぜこの株価なのか」を考える習慣を身につけることが、失敗を減らす近道と言えるでしょう。

決算発表前後にやりがちな失敗例

決算発表前後にやりがちな失敗例

決算発表の前後では「思い込み」や「焦り」による失敗が起こりやすくなります。特に、決算=株価が上がると考えている場合、思わぬ値下がりに動揺してしまいがちです。

まず多いのが、決算発表の直前に慌てて買ってしまう失敗です。

周りの話題や株価の上昇を見て、「今買わないと乗り遅れる」と感じてしまうことがあります。

しかし、その時点ですでに多くの人が期待して買っている場合、決算が出た瞬間に売りが集中しやすくなります。

その結果、高いところで買い、下がったところで不安になるという流れに陥ってしまいます。

次に見られるのが、決算の数字だけを見て安心してしまうケースです。

売上や利益が増えていると、「問題ない」と判断しがちですが、将来の見通しや会社の説明が弱いと、株価は下がることもあります。

数字が良いだけで安心してしまうと、値動きの理由が分からず戸惑ってしまいます。

決算前後で特に多い失敗をまとめると、次のようになります。

  • 決算直前に勢いで買ってしまう
  • 数字だけを見て判断してしまう
  • 株価が下がった理由を考えずに不安になる

これらの失敗に共通しているのは、落ち着いて全体を見る余裕がなくなっている点です。

決算発表は一時的に値動きが大きくなりやすいため、冷静さを失いやすい場面でもあります。

決算前後は「動かないこと」も立派な判断です。あらかじめ起こりやすい失敗を知っておくことで、余計な売り買いを避けやすくなります。

焦らず、一歩引いて見る意識を持つことが、長く続けるための大切な考え方と言えるでしょう。

まとめ:数字だけを見ない投資判断が重要

決算で株価が下がるのは、企業の成績が悪いからとは限りません。

市場は「過去」ではなく「これから」を見ており、期待とのズレや材料出尽くし、将来見通しへの不安が株価に大きく影響します。

良決算=買い、という単純な考え方では通用しないのが株式市場の難しさです。

決算を見るときは数字だけでなく、事前の期待水準やガイダンス、株価の位置もあわせてチェックすることが、無駄な損失を避ける近道と言えるでしょう。

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