基礎知識

決算跨ぎはギャンブル?長期投資家はどう考えるか

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「決算跨ぎは危険」
「ギャンブルだからやめたほうがいい」

投資を始めると、こうした言葉をよく目にします。

確かに、決算発表をまたいだ売買は大きく動くことがあり、怖さを感じる人も多いでしょう。

しかし本当に、決算跨ぎ=ギャンブルなのでしょうか。

この記事では、長期投資家の視点から、決算跨ぎをどう考えるべきかを整理します。

決算跨ぎが「危険」「ギャンブル」と言われる背景には、決算発表後に株価が下落するケースが少なくないことが関係しています。

なぜ良い決算でも株価が下がるのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
決算で株価が下がるのはなぜ?良決算でも下落する理由を解説

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決算跨ぎは「ギャンブル」と言われる理由

決算跨ぎは「ギャンブル」と言われる理由

決算跨ぎがギャンブルと言われる最大の理由は、決算発表後の株価の動きを事前に予測するのが非常に難しい点にあります。

たとえ決算内容が良かったとしても、株価が必ず上昇するとは限りません。これは、株価が決算の数字そのものではなく、市場が事前に抱いていた期待と比べてどうだったかで動くためです。

理由としては、次の点が挙げられます。

  • すでに好決算が予想され、株価に織り込まれている場合がある
  • 数字は良くても、会社予想や市場期待に届かなかっただけで売られることがある
  • 今後の見通し(ガイダンス)が弱いと判断されると失望売りが出やすい
  • 決算発表直後は売買が急増し、株価の値動きが荒くなりやすい

たとえば、テストで80点を取っても「90点以上を期待されていた」場合、評価が下がってしまうことがあります。株式市場でもこれと同じことが起こります。

このように、決算跨ぎは決算内容そのものよりも、事前の期待との差によって株価が大きく動くため、短期的な視点では運の要素が強くなりがちです。

そのため、仕組みを理解せずに決算を跨ぐ行為は、結果次第の要素が大きく、ギャンブルに近いと表現されることが多いのです。

決算で株価が動く仕組みや、どの数字を見ればよいのかが分からないと、決算跨ぎは余計に不安を感じやすくなります。

決算を見る際に本当に重要なポイントについては、初心者向けに以下の記事でまとめています。

決算跨ぎで失敗しやすい投資家の共通点

決算跨ぎで失敗しやすい投資家の共通点

決算跨ぎで失敗しやすい投資家には、いくつか共通した考え方や行動パターンがあります。

これは投資経験の浅さだけが原因ではなく、ベテラン投資家であっても陥りやすい点であるため、事前に知っておくことが重要です。

まず理由として、決算跨ぎは「予想」と「期待」が混ざりやすい投資行動である点が挙げられます。

数字を冷静に見る前に、「良さそう」「たぶん大丈夫」といった感情が判断を上書きしてしまうと、リスクを正しく評価できなくなります。

具体的に、失敗しやすい投資家には次のような共通点が見られます。

  • 株価がすでに上昇した後でも「良決算ならさらに上がる」と思い込んでいる
  • 売上や利益の増減だけを見て、会社側の見通しや市場の期待を確認していない
  • 決算で下がった場合の対応を事前に決めていない
  • 1銘柄に資金を入れすぎており、値動きに耐えられなくなる
  • 過去に決算跨ぎで成功した経験を過信している

例えば、数字としては良い決算でも、市場がすでにそれ以上を期待していれば株価は下落することがあります。

この「期待とのズレ」を考慮せずに跨いでしまうと、「なぜ下がったのか分からない」という状態に陥りやすくなります。

以上のことから、決算跨ぎで重要なのは決算内容そのものよりも、自分がどのような前提でポジションを持っているかを把握しているかどうかです。

失敗しやすい共通点を知っておくだけでも、決算跨ぎをするかしないかの判断精度は大きく変わってきます。

プロ投資家が実践している具体的な考え方やルールについては、下記の記事も参考になります。

長期投資家は決算跨ぎをどう考えているか

長期投資家は決算跨ぎをどう考えているか

長期投資家は決算跨ぎを「できるだけ避けるもの」ではなく、投資を続ける上で当然起こるものとして受け入れる傾向があります。

その理由は、長期で株式を保有する以上、決算発表は四半期ごとに何度も必ず通過するイベントだからです。

決算のたびに売買を繰り返していては、長期投資の本来の目的から外れてしまいます。

長期投資家が特に重視しているポイントは、次のような点です。

  • 短期的な株価の上下ではなく、企業の成長が今後も続くかどうか
  • 売上や利益が中長期的に見て着実に伸びているか
  • 借入金が過剰ではなく、財務体質が安定しているか

決算発表をきっかけに株価が下落することもありますが、その下落が一時的なものであり、企業の本質的な価値に問題がなければ、あまり気にしないケースが多いです。

むしろ、内容に大きな問題がなければ、割安で買い増しできるチャンスと前向きに捉えることもあります。

このように、長期投資家にとって決算跨ぎは「勝ち負けを決める場」ではなく、投資を続ける過程での通過点のひとつとして、冷静に受け止められているのです。

こうした判断をするためには、決算短信の内容を正しく読み取る力が欠かせません。

決算短信の基本的な見方やチェックすべきポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。

決算跨ぎをしない判断も立派な選択

決算跨ぎをしない判断も立派な選択

長期投資家であっても、「今回は決算を跨がない」という判断は決して間違いではありません。なぜなら、不安を感じたまま株を保有すること自体が、冷静な判断を妨げてしまうからです。

投資では、メンタルの安定も非常に重要な要素です。気持ちが落ち着かない状態で決算を迎えると、発表直後の値動きに振り回されやすくなってしまいます。

たとえば、次のようなケースでは、あえて決算跨ぎを避ける人も少なくありません。

  • 決算内容や事業について、自分の言葉で説明できないとき
  • 短期間で株価が急上昇し、「上がりすぎでは?」と感じるとき
  • 会社の将来像や成長ストーリーがまだ見えていないとき

無理に決算を跨がなくても、決算発表後に内容を確認してから投資判断をすることも可能です。

決算を見て納得できてから買い直す、あるいは様子を見るという選択肢もあります。

大切なのは、「決算を跨ぐかどうか」そのものではなく、自分が納得できる形で投資を続けられているかどうかです。

そのため、決算跨ぎをする・しないは、投資の上手い下手で決まるものではありません。

自分の投資スタイルや考え方に合っているかどうかを基準に判断することが、長く投資を続けるためには重要だと言えるでしょう。

まとめ|決算跨ぎは「理解しているか」で決まる

決算跨ぎは、行為そのものが良い・悪いという話ではありません。

その企業や決算内容を理解しているかどうかで意味合いが大きく変わります。

  • 中身を理解せずに決算を跨げば、結果任せのギャンブルになりやすい
  • 企業の事業や成長性を理解した上で跨ぐのであれば、立派な投資判断

重要なのは、日々の株価の動きに一喜一憂することではなく、企業そのものをしっかり見る姿勢です。

決算は決して怖いイベントではありません。

むしろ、企業の現状や将来性を知るための貴重な情報源です。正しく向き合えば、決算は長期投資における強い味方になります。

自分なりの基準と納得感を持ち、決算と向き合っていくことが、長く安定した投資につながっていくでしょう。

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