「成り行き注文って便利だけど、なんだか怖い…」
「思ったより高い値段で買ってしまったのはなぜ?」
そんな疑問や後悔から、「成り行き注文 危険」と検索されたのではないでしょうか。
成り行き注文は、すぐに売買が成立する便利な注文方法です。
ところが使う場面を間違えると、一瞬で高値づかみや安値売りにつながることがあります。しかもその多くは、初心者だけでなく経験者でも無意識にやってしまう場面です。
特に
- 寄り付き直後
- 急騰や急落の最中
- 出来高が少ない銘柄
といった状況では、価格が大きく飛びやすくなります。
そのタイミングで成り行き注文を出すと、「こんな値段で約定するとは思わなかった」という結果になりやすいのです。
ですが安心してください。成り行き注文が危険になるのは、限られた場面だけです。
この記事では、成り行き注文が危険になる代表的な5つの場面と、その理由を解説します。
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成り行き注文は使う場面を間違えると危険

成り行き注文 危険と検索された方の多くは、知らないうちに高い値段で買ってしまうのでは、と不安を感じているはずです。
結論からお伝えすると、成り行き注文そのものが悪いわけではありません。
ただし、使う場面を間違えると一瞬で不利な価格になりやすい特徴があります。つまり問題は注文方法ではなく、使うタイミングにあります。
ここを理解するだけで、無駄な高値づかみは大きく減らせます。
1. 成り行き注文そのものが悪いわけではない
まずお伝えしたいのは、成り行き注文は本来とても便利な方法だという点です。
理由はシンプルで、価格を指定しないためすぐに売買が成立しやすいからです。急いで売りたいときや、どうしても今すぐ買いたいときには役立ちます。
しかし、ここに落とし穴があります。
価格を決めないということは、いくらで約定するか分からないという意味でもあります。
これが成り行き注文が危険だと言われる最大の理由です。
便利さと引き換えに、値段の主導権を市場に渡している状態だと考えると分かりやすいでしょう。
2. 価格が飛びやすい状況では一気に不利な約定になる
成り行き注文が危険になるのは、価格が落ち着いていない場面です。
理由は、買い注文や売り注文が一気にぶつかると、値段が飛ぶように動くためです。
そのときに成り行き注文を出すと、想像よりもかなり不利な価格で約定することがあります。
特に注意したいのは次のような状況です。
- 板の注文が少なくすき間が多い
- 売買注文が一度に殺到している
このような場面では、成り行き注文はどこまで値段が動くか分からない注文になります。
危険なのは注文方法ではなく、値段が荒れやすい状況で使うことだと覚えておきましょう。
場面① 寄り付き直後は値段が安定していない
成り行き注文が危険になりやすい代表的な時間帯が、朝の寄り付き直後です。
この時間は価格がまだ落ち着いていないため、思わぬ高値づかみにつながりやすいです。
理由は、前日のニュースや海外市場の動きを受けて、多くの注文が一気に集まるからです。
1. 寄り付きは注文が一気にぶつかる時間帯
寄り付き直後は、待っていた注文がまとめて出る時間帯です。
買いたい人も売りたい人も同時に動くため、値段が大きく動きやすくなります。特に注目されている銘柄では、その動きがさらに激しくなります。
- ニュースや話題で注目が集まっている
- 前日の終値とかけ離れた気配になっている
このような状況では、値段がどこで止まるのか読みづらくなります。つまり、寄り付きは値段の土台がまだ固まっていない不安定な時間だと言えます。
2. 成り行き注文だと高い価格で約定することも
この不安定な時間に成り行き注文を出すと、気配値よりも不利な価格で約定することがあります。
なぜなら、上に並んでいる売り注文を順番に買っていく形になるからです。その結果、想定より何段も高い値段で買ってしまうケースが起こります。
初心者がやりがちなのは、上がりそうだから今すぐ買いたいと焦って成り行きを使うことです。
その一瞬の判断が高値づかみにつながります。寄り付き直後は特に慎重な姿勢が大切です。
場面② 急騰・急落している最中
価格が一方向に激しく動いている最中も、成り行き注文が危険になりやすい場面です。
急騰や急落中は板の動きが追いつかず、約定価格が大きくズレやすくなります。つまり、値動きが速いほど不利な場所でつかみやすくなります。
1. 一方向に一気に動いている時は板が追いつかない
急に買いが集まったり、売りが殺到したりすると、値段は階段を飛ばすように動きます。
本来なら一段ずつ進むはずの価格が、まとめて飲み込まれていきます。
- 買い注文が売り注文を一気に食いつぶす
- 気配値が連続して切り上がる、または切り下がる
このような場面では、表示されている値段がすぐ古くなります。
見えている価格で買えるとは限らないのが特徴です。
2. 流れの一番不利な場所をつかみやすい
急騰中に成り行きで買うと、上昇の最後の部分で約定しやすくなります。
いわゆる天井づかみになりやすい理由はここにあります。反対に、急落中の成り行き売りは安値で投げてしまう原因になります。
焦りや恐怖の気持ちが強いときほど、成り行き注文を使いがちです。
しかし感情が強く動いている場面は、値段も荒れています。
心が急いでいるときほど、注文は落ち着いて出す意識が重要です。
場面③ 出来高が少ない銘柄を取引するとき
出来高が少ない銘柄でも、成り行き注文は危険になりやすいです。
理由は単純で、売り買いの注文が少ないため、値段の間に大きなすき間ができやすいからです。その結果、思っていた以上に価格が飛んで約定します。
1. 出来高が少ない=板がスカスカ
取引が少ない銘柄では、板に並んでいる注文の数が少なくなります。すると、価格と価格の間が広がりやすくなります。
- 買い注文と売り注文の間が大きく空いている
- 少しの注文で値段が大きく動く
このような銘柄は、値段が安定しにくい特徴があります。
2. 何段も不利な価格まで滑ることがある
板が薄い銘柄で成り行き注文を出すと、上や下に並んでいる注文をまとめて食ってしまいます。
その結果、数円のつもりが数十円ずれることも珍しくありません。特に小型株や新興市場の銘柄で起こりやすい現象です。
少ない数量でも値段が大きく動く銘柄では、成り行き注文は特に注意が必要です。
場面④ 決算・材料発表の直後
決算や大きな材料が出た直後も、成り行き注文が危険になる場面です。
このタイミングでは値段がまだ決まっておらず、売買が一方向に傾きやすくなります。
1. ニュース直後は機械的な注文も一気に入る
材料が出た直後は、多くの参加者が同時に反応します。さらに自動売買の注文も動き出すため、板の状況が一瞬で変わります。
- 人の判断よりも速い注文が入る
- 値段が飛ぶように上下する
このような環境では、表示価格がすぐに変わってしまいます。
2. 値段が決まる前に飛び込む行為
良い材料が出たときに慌てて成り行きで買うと、高い場所でつかみやすくなります。
悪い材料で焦って売ると、底に近い価格で投げてしまうこともあります。まだ市場の評価が固まっていない段階で飛び込むため、不利な約定になりやすいのです。
決算などの材料は株探で確認するのがおすすめです。詳しくは下記の記事で解説しています。
場面⑤ ストップ高・ストップ安付近
値幅制限の上限(ストップ高)や下限(ストップ安)に近い場面では、成り行き注文は特に慎重に使う必要があります。
なぜなら、この状況では売りか買いのどちらかに注文が極端に偏るため、思い通りの価格で約定しにくくなるからです。
見た目では値段が表示されていても、売買がスムーズに成立しないことが珍しくありません。
1. 値幅制限付近は売買バランスが極端になる
ストップ高付近では買いたい人ばかりが増え、ストップ安付近では売りたい人ばかりが増えます。その結果、反対側の注文がほとんどなくなります。
- ストップ高付近 → 買い注文が大量に並ぶ
- ストップ安付近 → 売り注文が大量に並ぶ
このような状態では、売りたいのに買い手がいない、買いたいのに売り手がいないという状況になりやすくなります。つまり、注文を出してもすぐに成立しないケースが増えます。
2. 思ったように約定しない・不利な価格になる
成り行き注文ならすぐ売買できると思ってしまいがちですが、相手がいなければ取引は成立しません。ストップ高やストップ安付近では、注文が長時間並んだままになることもあります。
さらに注意したいのは、やっと約定したと思ったら想定より不利な価格だった、というケースです。値段が激しく動く中で約定するため、表示されていた価格とかけ離れることがあります。
この場面では、成り行き注文はすぐに売買できる注文ではなく、価格が読めない不安定な注文になりやすいと覚えておくことが大切です。
焦って飛び込まず、板の状況をよく確認する姿勢が損失を防ぐポイントになります。
ストップ高については、下記の記事で詳しく解説しています。
成り行き注文は使ってはいけないの?
ここまで読むと、成り行き注文は危険なものに感じるかもしれません。しかし結論として、使ってはいけないわけではありません。
大切なのは、危険になりやすい場面を避けることです。
1. 使っていい場面もある
次のような状況では、成り行き注文のリスクは比較的低くなります。
- 出来高が多く板が厚い銘柄
- 値動きが落ち着いている時間帯
このような環境では、価格のズレが小さくなりやすいです。
2. 危険を減らすための基本ルール
最後に、成り行き注文を使うときの基本的な考え方をまとめます。
- 基本は指値注文を使う
- 成り行きを使うなら数量を少なめにする
- 値動きが荒いときは取引を見送る
これらを意識するだけで、成り行き注文が危険と言われる場面をかなり避けられます。
焦らず場面を選ぶことが、損失を減らす一番の近道です。
まとめ:成り行き注文の危険は場面選びで避けれる
成り行き注文が危険だと言われる理由は、注文方法そのものではなく使うタイミングにあります。
値段が落ち着いていない場面で使うと、不利な価格で約定しやすくなります。
今回紹介したように、
- 寄り付き直後
- 急騰や急落の最中
- 出来高が少ない銘柄
- 材料発表の直後
- ストップ高やストップ安付近
こうした状況では、価格が飛びやすくなります。
そのときに成り行き注文を使うと、高値づかみや安値売りにつながりやすくなります。
反対に、出来高が多く値動きが落ち着いている場面では、成り行き注文のリスクは小さくなります。つまり大切なのは、急いでいるから成り行きではなく、今は安全な場面かを考える習慣です。
注文方法を正しく使い分けるだけで、無駄な損失は減らせます。
寄り前気配も特に注意が必要です。下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

