メルコホールディングス(6676)は、バッファローブランドで知られるストレージやネットワーク機器を展開し、近年は空気清浄機「Airdog」や半導体関連の「RYZEN」製品の販売拡大にも注力しています。
この記事では、決算内容を詳しく分析し、成長の要因や今後の株価動向について予測していきます。
メルコホールディングスの事業内容は?
メルコホールディングス(6676)は、 バッファロー(Buffalo)ブランドで知られるPC周辺機器メーカー を傘下に持つ持株会社です。
主に PC周辺機器の開発・販売 を手掛ける事業で、売上の大半を占めています。
- ネットワーク機器(Wi-Fiルーター、NAS、スイッチングハブなど)
- ストレージ製品(外付けHDD、SSD、NASなど)
- メモリー・SSD(DRAM、フラッシュストレージ)
- PCアクセサリー(キーボード、マウス、USB機器)
- ゲーミング製品(eスポーツ向け製品)
- 海外事業(海外市場への販売展開)
その他の事業として、高性能空気清浄機「Airdog」シリーズの国内代理販売や、AMD社製CPU「RYZEN」の国内販売代理業も手がけています。
ストレージやネットワーク機器を主要な収益源とし、日本国内市場で強みを持ちながら、海外展開も進めています。
しかし、競争が激しい市場環境の中で、値上げやシェアの維持が課題となっています。今後の成長には、デジタル化やDXの進展による法人向け需要の拡大が重要なカギとなるでしょう。
メルコホールディングスの決算分析(2025年3月期決算短信)
2025年2月12日に発表された2025年3月期の決算短信を基に、決算分析をしています。
メルコホールディングスの決算情報は株探で確認できます。成長性や収益性、業績修正の一覧を確認するには、株探プレミアムの申し込みが必要です。
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決算短信とは?株初心者が知っておくべきポイントを詳しく解説
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今回の決算で重視するべき点は下記の通りです。
- 業績全体の好調
- 財務面の動き
- 通期業績予想の上方修正
- IT関連事業の成長が好調
それぞれについて詳しく見てみましょう。
業績全体の好調
・売上高:1,095億76百万円(前年同期比0.5%増)
・営業利益:66億72百万円(同111.4%増)
・経常利益:67億48百万円(同124.2%増)
・親会社株主に帰属する四半期純利益:42億31百万円(同108.1%増)
財務面の動き
・自己株式取得・消却を実施(52億44百万円+56億74百万円) ⇒ 株主還元を重視。
・純資産442億65百万円(前年同期比196億57百万円減) ⇒ 自己株式の取得と剰余金配当が影響。
通期業績予想の上方修正
・円安の影響で原価は高騰したものの、販売数量維持と値上げで収益改善。
・特別利益523百万円(投資有価証券売却益)の計上が業績予想上方修正に寄与。
IT関連事業の成長が好調
・パソコン周辺機器市場では法人向けDX需要の拡大が追い風。
・値上げによる収益改善が寄与し、売上高875億54百万円(前年同期比12.2%増)。
・セグメント利益は、48億69百万円(同1,120.4%増)と大幅増加。
・「Airdog」シリーズ、AMD「RYZEN」の販売好調
高性能空気清浄機「Airdog」やAMD製CPUの売上が前年同期を上回る。百貨店での販路拡大やアレルギー啓発活動が奏功。
メルコホールディングスの株価予測(2025年3月期決算短信)
・IT関連事業の成長継続(法人向けDX需要、値上げ効果)。
・「Airdog」「RYZEN」などの売上拡大。
・通期業績予想の上方修正 ⇒ 業績成長期待が高まる。
・自己株式取得・消却の実施 ⇒ EPS向上に寄与し、株価下支え要因。
目標株価の予測
11月13日に目標株価を設定
3,146円~3,492円を目標
次の決算発表(約3ヶ月後)までの目標株価です。これは独自のルールに基づいて算出していますが、必ずしもこの株価に到達するとは限りません。
目標株価の結果
最高値の株価
予測した目標株価の結果は、次の決算発表までに追加予定です。
メルコホールディングスのチャート分析
チャート画像は「TradingView」のものを使用しています。日足以外のチャートは、TradingViewのサイトかアプリてご確認ください。
まとめ
2025年3月期第3四半期の決算を基にしたメルコホールディングス(6676)を分析し予測を出しました。
今回の決算では、AirdogやRYZEN関連の売上拡大が業績を支える要因となりました。
投資判断の参考にしていただければ幸いです。