企業は1年間の業績を4つの期間に分けて報告します。
これを「四半期決算」と呼び、それぞれ「1Q(第1四半期)」「2Q(第2四半期)」「3Q(第3四半期)」「4Q(第4四半期)」と表します。
この決算は、株価に大きな影響を与えるため、投資をするうえで重要なポイントです。今回は、四半期決算の時期や、それぞれの特徴、株価への影響について詳しく解説します。
1Q・2Q・3Q・4Qは何月?決算の時期を確認しよう
企業の決算発表は、四半期ごとに行われるのが一般的です。各四半期の終了後、通常1か月〜1.5か月以内に発表されます。
以下の表は、一般的な決算期(3月決算企業の場合)の発表時期の目安です。
四半期 | 対象期間(3月決算の場合) | 決算発表時期(目安) |
---|---|---|
1Q(第1四半期) | 4月〜6月 | 7月下旬〜8月中旬 |
2Q(第2四半期) | 7月〜9月 | 10月下旬〜11月中旬 |
3Q(第3四半期) | 10月〜12月 | 1月下旬〜2月中旬 |
4Q(第4四半期・本決算) | 1月〜3月 | 4月下旬〜5月中旬 |
企業によって会計年度の始まりが異なるため、違う期間を採用している場合もあります。

1Q・2Q・3Q・4Qの正しい読み方
1Q・2Q・3Q・4Qは、英語の「Quarter(クォーター)」を省略したもので、日本語では「四半期(しはんき)」を意味します。
それぞれの読み方は以下のとおりです。
- 1Q(ファースト・クォーター) → ワンキュー または イチキュー
- 2Q(セカンド・クォーター) → ツーキュー または ニキュー
- 3Q(サード・クォーター) → スリーキュー または サンキュー
- 4Q(フォース・クォーター) → フォーキュー または ヨンキュー
※「キュー(Q)」は「Quarter(クォーター)」の頭文字です。
英語では「ファースト・クォーター」などと読みますが、日本では「イチキュー」「ニキュー」と呼ぶことが一般的です。

四半期決算ごとの特徴と注意点
企業の業績は四半期ごとに発表され、それぞれの時期によって市場の注目度や特徴が異なります。どの決算がどのような影響を及ぼしやすいのかを理解しておくことで、投資判断をより的確に行うことができます。
それぞれの特徴を把握しておきましょう。
1Q決算(4月〜6月)
新年度が始まり、企業の業績のスタートを示す決算です。通期予想(1年間の業績見通し)に対する進捗を確認するのに重要な時期です。
ココに注意
まだ年度が始まったばかりのため、この時点での業績がそのまま最終的な結果につながるとは限りません。市場の注目度はそこまで高くありませんが、業績の傾向をつかむうえで重要な決算です。
2Q決算(7月〜9月)
半年分の業績が出るため、企業の成長度合いを測るうえで非常に重要な決算です。進捗率を確認することで、通期予想の達成可能性を見極めやすくなります。
ココに注意
このタイミングで業績予想を上方修正または下方修正することがあり、株価が大きく動く可能性があります。夏場は消費動向に変化が出やすく、特に季節要因に左右される業種では慎重な分析が必要です。
3Q決算(10月〜12月)
年度末が近づき、通期業績がより具体的に見えてくる決算です。企業の経営方針や業績の安定性を確認するうえで重要なポイントとなります。
ココに注意
年末にかけて売上が急増する企業もあるため、単純な数値だけで判断するのは危険です。
ここでの業績が好調でも、最終的な決算(4Q)で予想外の要因が発生する可能性もあるため、慎重に見極めることが必要です。
4Q決算(1月〜3月)
1年間の決算が確定し、次年度の業績予想も発表されるため、市場の注目度が最も高くなります。配当金や株主還元策が発表されることが多く、投資家の関心が集中する決算です。
ココに注意
年度末に業績を調整する動きが見られるため、過去の傾向も含めて分析することが重要です。業績予想が保守的に発表されることもあり、市場の期待と実際の予想がずれる場合があります。

四半期決算が株価に与える3つの影響
四半期決算は、企業の業績を示す大切な発表であり、株価に大きな影響を与えます。その結果によって、株価が急上昇することもあれば、大きく下落することもあります。
なぜ四半期決算が株価に影響するのか、その理由を説明します。
1. 企業の成績表だから
四半期決算は、企業の売上や利益、経費などの詳しい数字を発表する場です。これを見れば、その会社が順調に成長しているのか、問題を抱えているのかが分かります。
例えば、予想よりも売上や利益が多ければ、「この会社は好調だ!」と期待され、株を買う人が増えます。
逆に、売上や利益が減っていれば、「この会社は大丈夫かな?」と不安になり、株を売る人が増えます。

2. 投資家の期待と比べられるから
投資家は決算発表の前に、「この会社の利益は○○億円くらいだろう」と予想を立てています。決算が発表されると、その結果が予想と比べてどうだったのかが注目されます。
具体的には、
- 予想より良い場合:「思ったより利益が出ている!」と安心し、株を買う人が増えて株価が上がる。
- 予想より悪い場合:「期待していたほど利益が出なかった…」とがっかりして、株を売る人が増えて株価が下がる。
例えば、「利益が100億円になるはず」と思っていたのに、実際の決算で50億円だった場合、予想を大きく下回るため、株価が下落しやすくなります。
逆に「利益が100億円くらい」と予想されていたのに、実際は150億円だった場合、想定以上の成長が評価され、株価が上昇しやすくなります。

3. 会社の未来を考える材料になるから
決算発表では、これまでの業績だけでなく「今後の見通し」についても発表されます。会社が将来についてどのように考えているかが、投資家の判断材料になります。
例えば、
「来年はさらに売上が伸びる見込みです」と発表すれば、「これからもっと成長する!」と期待され、株価が上がることが多いです。
逆に、「景気が悪くなるため売上が減るかもしれません」といった慎重な発表があれば、「これから厳しくなるかも…」と不安が広がり、株価が下がることがあります。

具体例
実際にあった株価の変動例を紹介します。
良い決算で株価が急上昇した例
あるスマートフォンメーカーが予想を超える利益を発表した。その結果、「今後も成長する!」と期待され、株価が一気に20%上がった。
悪い決算で株価が急落した例
ある飲食チェーンが「物価高で利益が減った」と発表した。その影響で「今後も厳しいのでは?」と不安になった投資家が売り、株価が15%下がった。
四半期決算の発表日の調べ方
決算発表日を知る方法はいくつかありますが、簡単に調べる方法を紹介します。
決算発表日を知る方法の中でも、最も手軽なのが「日本経済新聞の決算発表スケジュール」を利用する方法です。
「会社名・証券コードで選ぶ」に企業名や証券コードを入力すると、直近の決算日や次回の決算日が表示されます。ただし、選べる月しか確認できません。
数年分の決算発表日を確認したい場合は、「株探」を活用するのが便利です。
検索欄に銘柄名や証券コードを入力する⇒表示されたページで「ニュース」タブを開く⇒「決算速報」を選択すると、過去の決算発表日が一覧で確認できます。
記事のタイトルを見るだけで、決算が良かったのか悪かったのかも確認できます。

1Q・2Q・3Q・4Qのよくある質問
なぜ1Q~4Qに分けるのですか?
企業の業績を定期的に確認し、投資家や取引先に経営状況を伝えるためです。
1年に1回だけの報告では、経営の変化が分かりにくいです。3か月ごとに業績を発表することで、成長の流れを確認しやすいです。
どの決算が一番重要ですか?
4Q(本決算)が最も重要視されます。
4Q(第4四半期)の決算は「本決算」とも呼ばれ、1年間の総まとめとなります。
この決算内容によって、配当金の額、来期の業績見通し、経営戦略の発表などが決まるため、投資家から特に注目されます。
一方、2Q(第2四半期)も重要であり、ここで企業の上半期の業績が発表されるため、年間の流れを予測しやすくなります。
四半期決算の発表が遅れることはありますか?
発表が遅れる理由には、決算の集計に時間がかかる場合、不正や問題が発覚した場合、自然災害や特別な事情などがあります。
発表が大幅に遅れる場合、投資家の不安が高まり、株価に影響を与えることもあります。
まとめ
四半期決算(1Q・2Q・3Q・4Q)は、企業の業績を確認し、投資判断をするうえで欠かせない情報です。
それぞれの決算期には特徴があり、株価への影響も異なります。決算シーズンに向けて事前に情報を集め、冷静に判断できるようにしておきましょう。

決算の見方は以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。