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RSI (相対力指数)とは?基本的な見方と売買タイミングを見極める方法

2025年2月25日

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RSI(相対力指数)は、株価が買われ過ぎているのか、それとも売られ過ぎているのかを判断するために使われる重要な指標です。多くの投資家が、売買のタイミングを見極める際に活用しています。

しかし、RSIの数値が示す意味や、どのように売買判断に活かせるのかを正しく理解していないと、誤ったタイミングで取引をしてしまうリスクがあります。

そこでこの記事では、RSIの基本的な見方から、具体的な売買タイミングの判断方法までを分かりやすく解説します。

1. RSI (相対力指数)とは?

RSI (相対力指数)

RSI(相対力指数)は、「買われすぎ」や「売られすぎ」といった市場の過熱状態を視覚的に判断できる、代表的なオシレーター系テクニカル指標です。

1978年にトレーダーのJ・ウェルズ・ワイルダー氏によって開発されたRSIは、そのシンプルさと高い有用性から、多くの投資家に活用されています。

チャート上で視覚的に理解しやすく、他のテクニカル指標と組み合わせることで、より精度の高いトレード判断が可能となります。

※チャート画像は「TradingView」のものを使用しています。

1-1. RSIのメリット

✅ 簡単に「買われすぎ」「売られすぎ」が判断できる。
✅ ダイバージェンスを活用してトレンド転換の兆しを見つけられる。
✅ 他のテクニカル指標と組み合わせやすい。

1-2. RSIのデメリット

❌ 強いトレンド相場では機能しにくい。
❌ 70以上や30以下になっても、すぐに反転するとは限らない。
❌ 単独ではダマシが多いため、他の指標と併用が必須。

2. RSI (相対力指数)の見方と活用法

2-1. RSIの見方

RSIの見方と活用法

RSIは0〜100の範囲で推移し、以下のような判断基準があります。

・70以上 → 「買われすぎ」= 株価が高騰しすぎて調整が入る可能性
・30以下 → 「売られすぎ」= 株価が下がりすぎて反発する可能性
・50付近 → トレンドが特に強くない状態

ただし、RSIが70を超えたからといってすぐに売る、30を割ったからすぐに買うという単純な判断ではなく、トレンドや他のテクニカル指標と組み合わせることが重要です。

2-2. RSIの活用例

① ダイバージェンス(逆行現象)の活用

ダイバージェンスとは、チャート上の価格の動きとRSIなどのオシレーター指標の動きが一致しない状態を指します。

つまり、価格が新たな高値または安値を更新しているのに、RSIがそれに追随していない場合、相場の勢いに変化が現れている可能性があります。

強気ダイバージェンス

強気ダイバージェンス: 株価が下落しているにもかかわらずRSIが上昇している場合、今後株価が上昇に転じる可能性があります。

例えば、ある銘柄が連続して下落し、1回目の安値ではRSIが25付近、2回目の安値ではRSIが30付近となった場合、株価は新安値を更新しているのに対し、RSIは上昇している状態です。

強気ダイバージェンス

弱気ダイバージェンス: 株価が上昇しているにもかかわらずRSIが下降している場合、反転リスクを示唆していると考えられます。

例えば、ある銘柄が連続して上昇し、1回目の高値ではRSIが80付近、2回目の高値ではRSIが70付近となった場合、株価は新高値を更新しているのに対し、RSIは下落している状態です。

② トレンド相場での注意点

RSIが70を超えたまま推

強い上昇トレンドではRSIが70を超えたまま推移することもあるため、安易に売りサインと判断しないようにしてください。

RSIが30を下回ったまま推移

強い下降トレンドではRSIが30を下回ったまま推移することもあるため、安易に買いサインと判断しないようにしてください。

4. RSIを活用した売買の例

ここからは、RSIを活用した売買例を紹介します。

4-1. RSI 30以下での買いエントリー

RSI 30以下での買いエントリー

RSIが30を下回った後、30を上抜けるタイミングで買いエントリー。反発が確認できるローソク足のパターンと組み合わせると精度向上します。

4-2. RSI 70以上での売りエントリー

RSI 30以下での買いエントリー

RSIが70を超えた後、70を下回るタイミングで売りエントリー。ただし、強い上昇トレンドの場合は、すぐに下がらない可能性があるので注意が必要です。

4-3. RSIを移動平均線と組み合わせる

RSIを移動平均線と組み合わせる

例えば、RSIが30以下かつ移動平均線(MA)から大きく乖離している場合は、反発の確率が高いと判断できます。

4-4. 成功させるためのポイント

・複数指標の併用

RSIだけでなく、移動平均線MACD、トレンドライン、出来高などと組み合わせることで、シグナルの信頼性が向上します。

・時間軸の確認

デイチャートだけでなく、ウィークリーや月足チャートなど、複数の時間軸でRSIの動向を確認することが大切です。

・リスク管理

損切りラインの設定や、ポジションサイズの調整を徹底し、いかなるシグナルでも資金管理が最優先となります。

・マーケットの状況

市場全体の流れやファンダメンタルとのバランスも考慮し、RSIのシグナルが実際に市場の転換を示しているかどうかを見極める必要があります。

ファンダメンタルについては、下記の記事からご覧ください。

5. RSI (相対力指数)のよくある質問

Q1. RSIの適切な期間設定は?

・短期トレード(デイトレード) → RSI 5〜9(反応が早くなるがダマシも増える)
・中長期投資 → RSI 20〜30(ノイズが減るが売買サインが遅れる)

短期と長期で異なるRSIを使い分けることで、より精度の高い判断が可能になります。

Q2. RSIは異なる時間足でどう使うべき?

RSIは 時間足によって異なる動きをする ため、トレードの目的に応じて使い分けることが重要です。

・短期トレード(デイトレード) → 5分足や15分足のRSIを優先する
・スイングトレード(数日〜数週間) → 日足や4時間足のRSIを重視する
・長期投資(数ヶ月〜数年) → 週足や月足のRSIを参考にする

また、複数の時間足を組み合わせる「マルチタイムフレーム分析」 を行うと、より精度の高いエントリーが可能になります。

例えば、「日足RSIが売られ過ぎで、5分足RSIが反発したらエントリー」などの戦略が考えられます。

Q3. 数値が極端に低く(または高く)なることはある?

極端な市場環境では、RSIが10以下や90以上になることがあります。

・RSIが10以下 → 極端なパニック売りや暴落局面で発生しやすい
・RSIが90以上 → 強い上昇トレンドが発生しているときに見られる

このような極端なRSIの数値は トレンドのピークやボトムのシグナル となる可能性がありますが、そのまま逆張りするのは危険です。他の指標(出来高や移動平均線)と組み合わせて慎重に判断しましょう。

Q4. 銘柄によって適切な設定期間が違う?

銘柄ごとに値動きの特徴が異なるため、適切なRSIの期間設定も変わります。

例えば、

・値動きが激しい銘柄(ハイボラティリティ株) → RSI 7や9など短期間設定が有効
・安定した値動きの銘柄(大型株やインデックス) → RSI 14〜21の長めの設定が適している

また、過去の値動きを分析し、その銘柄に合ったRSIの期間を最適化する ことで、より精度の高いトレードが可能になります。

まとめ

🔹 RSIは「買われすぎ」「売られすぎ」を判断するオシレーター指標。
🔹 RSIが70以上 → 売り圧力が強まる可能性、30以下 → 買い圧力が強まる可能性。
🔹 ダイバージェンスを利用して、トレンド転換を予測することが可能。
🔹 RSI単体ではなく、移動平均線やサポート・レジスタンスラインと組み合わせることで精度向上。

RSIは初心者でも理解しやすく、短期トレードから長期投資まで幅広く活用できるテクニカル指標の一つです。適切に活用し、精度の高いトレードを目指しましょう!

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