株式投資を始めようと思ったとき、最初に悩むのが「どの銘柄を選べばいいのか?」ではないでしょうか?
特に初心者にとっては、多くの情報に圧倒されがちですが、いくつかの基本的なポイントを押さえることで、有望な成長株を見極めることができます。
この記事では、初心者でも簡単に有望な成長株を見極めるための7つのポイントを紹介します。
これらのポイントを押さえて、あなたも自信を持って銘柄選びができるようになりましょう。
有望な成長株を見極めるための7つのポイント
株価が大きく伸びる可能性のある「成長株」を見つけるには、いくつかの大切なポイントを押さえる必要があります。選ぶ前に、しっかりと企業の中身を見て判断することが重要です。
ここでは、成長株を見極めるための7つのポイントについて、わかりやすくご紹介します。
1. 売上と利益の伸びをチェックする
成長株の基本は「売上」と「利益」がしっかり伸びていることです。
過去の決算を見て、毎年売上や利益が増えている会社は、これからも成長が期待できる可能性があります。
とくに、売上が平均で毎年10%以上伸びていたり、「EPS(一株当たり利益)」が増えている企業に注目しましょう。
・売上が増えている企業の特徴
売上が何年も続けて伸びている会社は、お客さんから必要とされている商品やサービスを提供できている証拠です。
また、その会社が市場でしっかりと戦えているとも言えます。
・利益が増えている企業の特徴
利益も大切なポイントです。売上が増えていても、ムダな支出が多ければ利益は増えません。
純利益や営業利益が年々伸びていれば、その会社はお金の使い方が上手で、効率よく稼げていると考えられます。
2. 業界全体が成長しているかを確認する
どれだけ良い会社でも、その会社がいる「業界」自体が伸びていないと、株価の成長は限られてしまいます。
たとえば、AI(人工知能)や再生可能エネルギー、電気自動車など、これから伸びていく分野にいる企業はチャンスが多く、将来の成長が期待できます。
業界全体が上向きかどうかを見たうえで、その中でもシェア(売上の割合)を増やしている企業に注目しましょう。
3. 経営陣(社長や役員)の実績を見る
どんなに良い商品を作っている会社でも、会社を動かしている人たちがしっかりしていないと、成長はむずかしくなります。
過去に成功した経験を持つ経営者がいる企業や、未来に向けたはっきりとした目標を持っている会社は、今後の成長も期待できます。
経営陣のインタビューや、決算の説明会での話を聞いて、その企業がどこを目指しているのか、どんな手段で成長しようとしているのかを知っておくと安心です。
4. 財務(お金まわり)がしっかりしているかを調べる
会社の「お金の健康状態」を見ることもとても大切です。
借金が少なくて、手元に十分なお金がある会社は、景気が悪くなっても耐えられます。また、次の成長チャンスにすぐ投資できる力もあります。
「自己資本比率」や「負債の割合」などの数字を見て、ムリな経営をしていないかをチェックしてみましょう。
5. 他の会社にはない強みがあるかを確認する
その会社だけが持っている「強み」があるかも、大事なポイントです。
たとえば、特許(他の人がマネできない技術)や、人気のブランド、他社にはまねできないサービスなどを持っている企業は、他と差をつけて成長しやすくなります。
こうした「強み」は、長く安定して成長を続ける力になります。
6. 株価が高すぎないかを見極める
成長が期待できる企業でも、その株が「高すぎる」値段で売られていると、買ってから上がりにくくなることがあります。
「PER(株価収益率)」や「PBR(株価純資産倍率)」といった指標を使って、その企業の株価が利益や資産に対して高すぎないかどうかを確認しましょう。
PERが高すぎる企業は人気がありすぎて、すでに期待が株価に反映されているかもしれません。逆に低すぎる企業は、市場にあまり注目されていない可能性があります。
7. 専門家の意見も参考にする
自分だけで判断するのが不安なときは、証券会社などの専門家が書いた「アナリストレポート」を読んでみるのも一つの方法です。
レポートには、企業の分析や、将来の見通しなどがまとめられており、プロの考え方を知ることができます。
もちろん、すべてを鵜呑みにする必要はありませんが、複数の情報を見比べて判断することで、より良い投資判断につながります。
有望な成長株を見極めた後の売買タイミング
せっかく将来性のある成長株を見つけたとしても、「いつ買って、いつ売るか」はとても大切なポイントです。
タイミングを誤ってしまうと、本来得られるはずだった利益を逃してしまう可能性もあります。
ここでは、成長株を見つけたあとの売買タイミングについて、わかりやすく説明していきます。
1. 市場全体の流れをつかむ
まずは、日本全体の株の動きを見てみましょう。
「日経平均株価」や「TOPIX」といった指数を見ることで、今の市場が上り調子なのか、それとも下がり気味なのかがわかります。
全体の流れが良いときには、個別の株も上がりやすい傾向があります。逆に、市場全体が下がっているときは、良い会社の株でも下がってしまうことがあります。
そのため、買ったり売ったりする前には、まず「全体の空気」を読むことが大切です。
2. チャートを見てタイミングを考える
株の値動きを線グラフで見ることを「チャート分析」と言います。
これを使うと、株が今、買われすぎているのか、それとも売られすぎているのかが分かりやすくなります。
たとえば「移動平均線」という線があり、株価がその線より上にあるときは、買いのチャンスとされることがあります。
また、「RSI」や「MACD」などの指標も、売買のタイミングを知るために役立ちます。
※こうした分析をするためには「チャートツール」を使うと便利です。初心者でも使いやすいのは「TradingView」という無料のツールです。
3. 決算発表の時期に注目する
企業の「決算発表」も、とても大事なポイントです。
3か月ごとに出される「四半期決算」は、会社の成績表のようなもので、その内容しだいで株価が大きく動くことがあります。
良い決算が出るときには株が上がることが多く、逆に、期待に届かない内容だと下がることもあります。
決算前に株を買い、良い発表があったら売るという方法もありますが、発表後に急な値動きがあるため注意が必要です。
当ブログでも、決算を使った分析と予想を公開しています。気になる方は「決算分析と予想」のページをご覧ください。
4. 業界のニュースに目を向ける
株価は、その会社の業績だけでなく、社会の動きにも左右されます。
たとえば、電気自動車(EV)や人工知能(AI)、再生エネルギーなど、今注目されている業界では、良いニュースが出ると関連する株が上がりやすくなります。
反対に、悪いニュースや規制が入ると、株価が下がることもあります。そのため、日々のニュースチェックは欠かせません。
おすすめの情報サイトは「株探(かぶたん)」です。詳しく調べたい方は「株探プレミアム」の利用も検討してみてください。
5. 配当や株主優待のタイミングを意識する
株を持っていると、配当や株主優待をもらえることがあります。
この権利がもらえる「権利確定日」の前になると、株を買う人が増えやすいため、株価も上がることがあります。
ただし、その翌日には配当や優待をもらえなくなるため、株価が下がることもあります。
こうした動きも、売買タイミングを決める上でのヒントになります。
6. 景気や政策の動きにも注意する
金利や物価、国の政策なども、株の値動きに影響を与えます。
たとえば、金利が上がると企業が借金しにくくなるため、成長株にはやや不利です。逆に、金利が下がるとお金が回りやすくなり、株が買われやすくなる傾向があります。
また、政府の支援策や経済の指標(たとえば雇用や消費のデータ)にも注目しましょう。
それらをうまく読み取ることで、売買のタイミングを判断しやすくなります。
まとめ
初心者でもこれらのポイントを押さえておけば、成長株を見極める手助けになるでしょう。
株式投資はリスクが伴いますが、基本を押さえた分析を行うことで、成功の確率を高めることができます。ぜひ、これらのポイントを参考にして、自分に合った成長株を見つけてください。
この記事が読者の皆さんの投資活動にお役立ていただければ幸いです。