株をやっていて、
「今日は上がると思ったのに全部マイナス…」
「材料も決算も悪くないのに、なぜか下がる…」
そんな経験、ありませんか?
実はそれ、あなたのせいじゃなく地合いのせいかもしれません。
でも、
✅ 地合いってどうやって読むの?
✅ チャートは何を見ればいいの?
✅ 下げ相場でどう対応すればいいの?
そんな疑問にちゃんと答えてくれる情報って、意外と少ないんです。
✔ そもそも何見たらいいか分からない
✔ 地合いって感覚でしか分からない
✔ いつも高値掴みしちゃう気がする
✔ 暴落が怖くて動けない
そんな方こそ、読んでほしい内容です。
今年2025年4月にあった「トランプショック」では、1570NEXT FUNDS 日経平均レバレッジや個別銘柄を底値で買えています。
地合いって、そもそもなに?
「この会社、悪いニュースなんて出てないのに、なんで株が下がるの?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
実はそれ、「地合い(じあい)」が関係していることが多いんです。
地合いとは、簡単に言えば「株全体の空気」や「市場の流れ」のこと。
会社そのものの問題ではなく、まわりの雰囲気やムードで株価が動くことを言います。
たとえば、すごくいい会社の株でも、地合いが悪ければ売られてしまうことがあります。反対に、少し悪いニュースがあっても、地合いが良ければ株が上がることだってあるんです。
これは、天気にたとえるとわかりやすいかもしれません。
たとえば、どんなに楽しいイベントでも、大雨の日は人が集まりにくいですよね?
同じように、地合いが悪い日は、どんなにいい株でも買う人が少なくなってしまうんです。
じゃあ、どうして地合いが悪くなるのでしょうか?
それは、アメリカの株が下がったときや、戦争・地震などの不安なニュースが出たとき。
また、大口投資家たちが「今はリスクを取りたくない」と思って株を売り始めると、全体の空気が重くなってしまうのです。
だからこそ、地合いを読む力があるかどうかで、株の勝ち負けは大きく変わってきます。
株を買うときは、会社の中身(業績やニュース)だけじゃなく、「まわりの空気はどうかな?」ということも、いっしょに考えてみてください。
チャートの設定方法
ここからは、地合いを読むために使うチャートと、その設定方法をご紹介します。
使うツールは「TradingView(トレーディングビュー)」ですが、他のチャートソフトでも大丈夫です。ご自身が使いやすいものを選んでください。
使うチャートは次の3つです。
- 日経225
- 恐怖指数(VIX)
- 日経平均レバレッジ(1570)
この3つのチャートを見ることで、「全体の空気感」や「投資家の気持ちの変化」がつかみやすくなります。
1. TradingViewについて
TradingViewは、世界中で使われているチャート分析ツールです。無料でも使えますが、もっと多くの機能を使いたい方は有料プランもあります。
詳しい使い方や設定は、以下の記事をご参考になさってください。
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では、チャートの表示と設定を順番に見ていきましょう。
2. 日経225チャートの設定
2.「NI225 JAPAN 225 INDEX」を選びましょう。
これで日経225チャートが表示されます。
次に、インジケーターを入れます。
2. 「Support and Resistance / ahmad_naquib」を選びましょう。
この線は、最近の高値・安値を自動で表示してくれる便利なものです。入れなくても問題ありませんが、相場のポイントが見やすくなるのでおすすめです。
線の色や太さは、自分の見やすいように自由に変えて大丈夫です。
(例:Support=青、Resistance=赤、太めの線に設定)
3. 恐怖指数(VIX)チャートの設定
2. 「VOLATILITY S&P 500(TVC)」を選びましょう。
恐怖指数(VIX指数)は、市場の「不安感」を数値化した指標です。この数値が高くなると、株価が大きく下がることが多くなります。
このチャートにラインを引きます。
ラインを引く目安
- 10:市場が非常に安定している
- 15:通常の市場変動
- 25:市場の不安が高まる
- 40:極端なパニック状態
ラインは左メニューの「水平線」から引けます。
ラインの色や太さはお好みで調整しましょう。
(例:10=赤、15=紫、25=緑、40=青、太めの線に設定)
4. 日経平均レバレッジチャートの設定
2. 「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投」を選びましょう。
これで日経平均レバレッジ(1570)が表示されます。
次に、インジケーターを入れます。
2. 「MA Cross(移動平均線の交差)」を選びましょう。
このように、移動平均線のラインが出てきます。
移動平均線を入れることで、流れ(トレンド)や反発のタイミングが見つけやすくなります。
使わなくても構いませんが、初心者の方にもわかりやすい指標です。
パラメーター設定(おすすめ)
・Short MA(短期線)=5
・Long MA(長期線)=25
ラインの色や太さはお好みで調整しましょう。
(例:Short MA=緑、Long MA=青、太めの線に設定)
日経平均の大暴落パターンを検証
1. 2006年~2025年までのデータ
年 | 高値 | 安値 | 値幅 | 最大VIX | 下落率 |
---|---|---|---|---|---|
2006 | 4月7日 17,434円 | 6月14日 14,045円 | 3,389円 | 23.81 | -19.44% |
2007 | 6月20日 18,297円 | 8月17日 15,262円 | 3,035円 | 37.50 | -16.59% |
2007 | 10月11日 17,488円 | 11月22日 14,699円 | 2,789円 | 31.09 | -15.95% |
2007 | 12月7日 16,107円 | 1月22日 12,572円 | 3,535円 | 37.57 | -21.95% |
2008 | 7月24日 13,603円 | 10月28日 6,994円 | 6,609円 | 96.40 | -48.58% |
2010 | 4月5日 11,408円 | 5月27日 9,395円 | 2,013円 | 48.20 | -17.65% |
2011 | 2月17日 10,891円 | 3月15日 8,227円 | 2,754円 | 31.28 | -24.46% |
2011 | 7月8日 10,207円 | 8月9日 8,656円 | 1,551円 | 48 | -15.2% |
2015 | 8月11日 20,946円 | 8月25日 17,747円 | 3,199円 | 53.29 | -15.27% |
2015 | 12月18日 19,869円 | 1月21日 16,017円 | 3,852円 | 32.09 | -19.39% |
2016 | 2月1日 17,905円 | 2月12日 14,865円 | 3,040円 | 29.87 | -16.98% |
2016 | 5月31日 17,251円 | 6月24日 14,864円 | 2,387円 | 26.72 | -13.84% |
2018 | 1月23日 24,129円 | 2月14日 20,950円 | 3,179円 | 50.30 | -13.18% |
2018 | 10月2日 24,448円 | 10月26日 20,971円 | 3,447円 | 28.84 | -14.22% |
2018 | 12月3日 22,698円 | 12月26日 18,948円 | 3,750円 | 36.10 | -16.52% |
2020 | 2月6日 23,995円 | 3月19日 16,358円 | 7,637円 | 85.47 | -31.83% |
2022 | 1月5日 29,388円 | 1月27日 26,044円 | 3,344円 | 38.94 | -11.38% |
2022 | 2月10日 27,880円 | 3月9日 24,681円 | 3,199円 | 37.79 | -11.47% |
2024 | 7月11日 42,426円 | 8月5日 31,156円 | 11,270円 | 65.73 | -26.56% |
2025 | 3月26日 38,220円 | 4月7日 30,792円 | 7,428円 | 60.13 | -19.43% |
2. 日経平均が暴落した主な理由
年 | 名称 | 主な理由 |
---|---|---|
2006年4月7日~6月14日 | -------- | ライブドア事件後の調整で新興市場から資金流出 |
2007年6月20日~8月17日 | サブプライムローン問題 | サブプライムローン問題の本格化 |
2007年10月11日~11月22日 | -------- | サブプライム損失の拡大が止まらず世界同時株安 |
2007年12月7日~1月22日 | -------- | 米金融機関の業績悪化が顕在化し景気後退懸念 |
2008年7月24日~10月28日 | リーマンショック | リーマン・ブラザーズ破綻(9月15日)により金融不安が連鎖 |
2010年4月5日~5月27日 | -------- | ギリシャ財政危機に加えて、5月6日に米国市場で起きた「フラッシュクラッシュ」により相場が急落 |
2011年2月17日~3月15日 | 東日本大震災 | 東日本大震災(3月11日)の発生。東京電力の福島第一原発事故に対する懸念が広がる |
2011年7月8日~8月9日 | -------- | 米国債の格下げ(S&Pが初の格下げ)や欧州債務危機再燃 |
2015年8月11日~8月25日 | チャイナショック | 中国人民元切り下げにより世界的に同時株安 |
2015年12月18日~1月21日 | -------- | 原油安と中国経済への不透明感 |
2016年2月1日~2月12日 | -------- | 原油安と中国経済への不透明感 |
2016年5月31日~6月24日 | ブレグジットショック | 英国の国民投票でEU離脱が決定 |
2018年1月23日~2月14日 | VIXショック | 米金利急騰によりアルゴ売りが発動 |
2018年10月2日~10月26日 | -------- | 米中貿易戦争で世界景気減速懸念 |
2018年12月3日~12月26日 | クリスマスショック | FRB利上げ継続姿勢と米政権の混乱 |
2020年2月6日~ 3月19日 | コロナショック | パンデミック懸念と経済活動停止への恐怖 |
2022年1月5日~1月27日 | -------- | 米利上げ懸念 |
2022年2月10日~3月9日 | -------- | ウクライナ情勢への警戒と原油価格の高騰 |
2024年7月11日~8月5日 | 植田ショック | 日銀が7月31日に政策金利を0.25%へ引き上げたことで円高が一気に進行 |
2025年3月26日~4月7日 | トランプショック | トランプ政権による関税引き上げによる懸念 |
3. 高値と安値確認方法
チャートにある赤い線と青い線を確認します。
赤い線の一番左の日、その日の一番高い値段(高値)を「高値」とします。
青い線の一番左の日、その日の一番安い値段(安値)を「安値」とします。
マウスのカーソルをその日のローソク足に合わせると、画面の上に「始値」「高値」「安値」「終値」が表示されます。暴落が始まったら確認しましょう。
4. まとめ
2006年以降で、もっとも大きく値が下がったのは2024年8月の暴落でした。
このときは11,270円も下がり、金額としては一番大きな下げ幅となっています。ただし、下がった割合で見ると26.56%で、過去3番目の下落率です。
次に注目したいのは、「恐怖指数」とも呼ばれるVIXです。
もっとも高かったのは2008年のリーマンショック時で、VIXは96.40まで上がりました。このときの下落率も40.04%と非常に大きく、他の年と比べても目立っています。
続いて大きな下げとなったのが、2020年2月のコロナショックです。
このときはVIXが85.47まで上昇し、31.83%下落しました。全世界に影響が出る出来事は、それだけ下げも大きくなる傾向があります。
そして、今年2025年4月のトランプショックでは、VIXが60を超え、大きな暴落が起きました。
株式投資では、早く気づいた人ほど、損を少なくできるチャンスがあります。
毎日の株価にいちいち動揺するのではなく、過去の流れ(パターン)と今の動きを見くらべる目を持つことが大事です。
冷静に判断できるようになると、チャンスもつかみやすくなりますよ。
株価暴落時の買いタイミングの見極め方
日経平均が暴落すると「もっと下がるかも…」と不安になり、なかなか買いに踏み切れない方も多いと思います。
でも、実はそんな時こそ、将来的にリターンを狙いやすい買い場となることが多いんです。
ここでは、過去のデータや具体的なチェック方法をもとに、買いのチャンスを見極める方法を解説します。
1. 値幅チェック 3000円以上
日経平均が3000円以上下がったときは、買いを考える大きなチャンスになることが多いです。
大きな下げでは、パニック売りが発生しやすいですが、過去のデータを見ると、その後に急反発することが多くあります。
例えば、過去の下落局面を振り返ると、3000円以上下げた後に数日〜数週間で反発したパターンがいくつもあります。
急落時は、「売りが一巡したあとに買いが入りやすい」傾向があります。ですので、パニックに飲み込まれず、冷静にそのタイミングを見極めることが大切です。
日経平均が3000円以上下がった時は、恐れずに過去の反発パターンを思い出して、落ち着いて買いを検討しましょう。
2. 恐怖指数(VIX)チェック 25以上
恐怖指数(VIX)が25を超えたときは、株価の大きな動きが起きやすいタイミングであり、買いの準備をするサインになります。
VIX(恐怖指数)が上がると、相場が荒れやすくなり、投資家の不安心理が高まっていることを意味します。
ただし、過去の傾向では、VIXが高まった後に株価が反発するケースが多く見られます。
VIXが25を超えているということは、「市場全体に不安が広がっている状態」です。そんな時こそ、冷静に見れば割安なお宝銘柄が見つかりやすいタイミングでもあります。
3. ギャップダウンの投げ売り
朝のギャップダウンは「投げ売り」の可能性が高く、絶好の買いチャンスになります。
特に、前日の終値に比べて大きく下がって始まった1570(日経レバ)をチェックすることで、パニック売りの有無を判断しやすくなります。
ギャップダウンとは、前日よりもずっと低い価格で始まることを指します。これは「もうダメだ…」と感じた人たちが一斉に売っている状態です。
こうした場面では、売りが出尽くすと買いが入りやすくなります。
具体的なチェック方法
・1570日経平均レバレッジが前日の終値より安く始まっているかを見る
・個別銘柄の多くが成行の売りが多く出ているかを確認
なぜ1570日経平均レバレッジを見るのかというと、このETFは日経平均の動きを2倍に反映するよう設計されているため、下落時の反応が顕著に出ます。
また、取引時間が9:00~15:30と限られているため、夜間に先物が大きく動いた際、翌朝のギャップダウンで「パニック売り」が視覚的に現れやすいのです。
4. 暴落後の反発を狙う「3つの条件」
暴落時に反発を狙いやすい「3つの条件」は、
①日経平均の下落幅が3,000円以上、
②VIXが25以上、
③1570日経平均レバレッジが大幅ギャップダウン
この3条件が揃ったケースは、過去20回中14回で反発が見られました。特に1570がギャップダウンした寄り付きは、買いを検討する有力なタイミングとなります。
ただし、条件が揃ったからといって、機械的にエントリーするのは危険です。チャートをよく確認し、「まだ下げ余地があるかどうか」を見極めてください。
たとえば、直近の安値を割ったばかりの段階では、投げ売りが加速して、さらに下落するリスクが高まります。
その場合は次の大幅ギャップダウンを待つようにしてください。そして、なぜ暴落しているのかも確認してください。
ギャップダウンの寄り付きで買うのが怖い、という方は、「下げ止まり」を確認してから入るのも選択肢のひとつです。
その際の判断に使うのが「5日移動平均線」です。ローソク足がこの線を超え、さらに陽線で終わったタイミングが買いポイントとなります。損切りは、直近の安値に設定します。
2024年8月の1570日経平均レバレッジの暴落チャートです。
このチャートのように、5日線を超えて陽線で終わったタイミングが「買い」の合図です。
個別銘柄でも、同じようなタイミングで買うのが有効です。なぜなら、日経平均が大きく反発する場面では、多くの銘柄が連動して動く傾向があるからです。
5. どの個別銘柄を買えばいいのか
暴落局面では、日経平均に連動する「1570日経平均レバレッジ」などのインデックス系を買うのが最もシンプルでおすすめです。
ただし、個別銘柄でより高いリターンを狙いたい場合は、「反発しやすい特徴」を持った銘柄を選ぶことがとても重要になります。
以下のポイントを参考にしてください。
直近に決算発表し上昇していた銘柄
決算発表後に株価が上昇していた銘柄は、業績が好調だった可能性が高く、市場からの評価も得ています。
一時的に下落していても、それはあくまで地合いの悪化によるもの。日経平均が戻る局面では、こうした銘柄は再び買われやすくなります。
たとえば、8016オンワードは2025年4月3日に決算を発表し、翌営業日の4日に大きく株価が上昇しました。その後、4月7日にはパニック売りが発生していますが、地合いが回復すれば再び上昇しやすいです。
配当が高い銘柄
高配当の銘柄は、暴落後に「配当利回り」が一段と高くなることで再注目されやすく、投資家の買いが入りやすい傾向があります。
たとえば、配当利回りが5%だった銘柄が、株価の下落によって6%を超えるような場面も珍しくありません。
できるだけ権利確定日が近い銘柄を選ぶと、短期での戻りを期待しやすくなります。
たとえば、3300アンビDXは2025年4月1日時点で配当利回りが5%でしたが、パニック売りが発生した後は6.1%まで上昇しました。配当狙いの資金が入りやすい環境だったと言えます。
優待銘柄
株主優待を実施している銘柄も、個人投資家に人気があり、暴落後に戻りやすい傾向があります。なかでもQUOカードなど使いやすい優待を提供している企業は、需要が高く、反発力も期待できます。
このときも、やはり権利確定日が近い銘柄を選ぶのがポイントです。
たとえば、3469デュアルタップは6月末にQUOカードの優待がある銘柄で、地合いの悪化によって一時的に下げたとしても、再び買われやすい特徴があります。
直近に好材料が出た銘柄
決算以外にも、新製品発表や提携ニュースなどの好材料が出た銘柄は、市場の注目度が高いため、下落しても戻りが早いケースが多いです。
たとえば、3635コーテクHDは2025年4月3日に「Nintendo Switch 2向けのゲーム3タイトル」を発表し、株価は大幅に上昇しました。
その後、4月7日に地合い悪化によるパニック売りが起きたものの、寄り付きから反発し、直近高値を超える強い動きを見せました。
6. まとめ
今回ご紹介した3つの買い条件は、過去のデータと経験に基づいた「基本ルール」です。
もちろん、投資に正解はありません。実践を重ねることで、自分に合ったルールが少しずつ見えてくると思います。
大切なのは、焦らず・無理せず、分散して冷静にチャンスを狙うこと。
あなたの投資スタイルに合った「勝ちパターン」を少しずつ作っていきましょう。
日経暴落時の保有ポジションの対処方法
株を保有しているときに、日経平均など全体の相場が急落した場合、どのように行動するかは非常に重要です。
目的(長期、短期・中期)によって対応が変わりますので、それぞれ見ていきましょう。
1. 売らない(長期)
長い目で株を持つつもりなら、すぐに売らずにそのまま持ち続けることを基本としてください。
なぜなら、全体の相場が下がっているときでも、その会社の業績(もうけや成長)が悪くなったとは限らないからです。
日経平均が大きく下がったときは、むしろ「買い増し」のチャンスと考えてもよい場面です。もちろん、その会社の内容に問題がないかどうかは確認しておきましょう。
2. 全部売る(短期・中期)
短期や中期で売買をしている場合は、直近の安値を下回ったら、すぐに売る判断をしましょう。このとき、利益が出ていれば「利益を確定」し、損していれば「損切り」することになります。
ただし、「パニック売り」が起きたときに、寄り付きで売るのはダメです。
たとえば、画像のようにギャップダウン場面では、多くの人が不安になって売るため、株価が必要以上に安くなっています。
このタイミングで売ってしまうと、大きな損になることがあるので、落ち着いてチャートの動きを見てから判断することが大切です。
パニック売りが発生した寄り付きは、むしろ買いのチャンスになります。慌てて売らないよう注意しましょう。
3. 少しだけ売る
長期用をすべて売らずに持ち続けるのは不安。短期・中期用をすべて損切りするのはつらい…。
そんなときは、持っている一部だけを売るという方法もあります。
たとえば、1000株持っている場合は、300株だけ売ってみる。または、10万円分の株を持っていて不安なときは、そのうちの5万円分だけ手放して、残りは持ったままにしておく。
少しだけ減らすことでも十分に意味があります。そうすることで、気持ちに余裕ができ、次の行動を冷静に選べるようになります。
4. 暴落にそなえて「余力」を残しておく
暴落にそなえて、余力を残しておくのが一番大事です。
過去20年間で、「○○ショック」と呼ばれるような急落相場は10回以上ありました。つまり、約2年に1回は大きな暴落が来ているということです。
今後も、必ずどこかのタイミングでまた起きると考えておくべきです。
日本だと、懸念されている「東京直下型地震」や「南海トラフ地震」です。
もし起きてしまったら、2011年の東日本大震災よりも、より大きな経済的影響が出る可能性もあると指摘されています。
ちなみに、東日本大震災のときは、株価が約25%も下がりました(-24.46%)。東京直下型地震や南海トラフ地震が起きた場合、それよりも2倍以上の下げがあってもおかしくありません。
だからこそ、「いつかくる大きな下げ」に備えて、余力を残すことがとても大切です。
最後に
これを読めば、もう「地合いのせいで全部マイナス…」とは言わなくて済みます。
地合いを読む力があれば、怖くて動けなかった暴落相場も、自信を持って買い向かえる「チャンス」に変わります。
ぜひ、あなたのトレードの武器にしてください。