株をやっていて、
「上がる株を買ったのに、なぜか損をする…」
「利確したらさらに上がって、悔しい思いをした…」
そんな経験、ありませんか?
それ、チャートの見るべきポイントが間違っているだけかもしれません。
この記事では、短期〜中期投資に役立つ「売買のタイミング判断法」を、実際の銘柄チャートを使って解説しています。
- 高値ブレイクで買うコツ
- 押し目はどこで拾う?
- 損切りできないあの心理への対策
-
実際のチャートで売買の流れを解説
など、エントリーからエグジットまでの判断がひとつの型になります。
チャートが苦手な方でも、設定から丁寧に解説していますので安心してください。
ここからは有料になりますが、迷わずに売買したい方には確実に力になる内容です。
株の買い時・売り時は?
株を買うときや売るときに、
「今って買い時かな?」「そろそろ売った方がいい?」と迷った経験はありませんか?
実はこの悩み、多くの人が感じていて、初心者に限らず、何年も経験を積んだ投資家でも迷うポイントなんです。
なぜ迷ってしまうのか?
それは「今がチャンスかどうか」を判断する明確な基準がないからです。
自分なりのルールや判断軸を持っていないと、感情に流されて早すぎるエントリーや、手遅れの利確・損切りになってしまうことがよくあります。
そこで今回は、チャートを使って売買タイミングをどう見極めるか?について、わかりやすく解説していきます。
まずはチャートの設定方法から解説して、そのあとで実際の「買いタイミング」「売りタイミング」、さらに「損切りタイミング」まで、ひとつずつご紹介していきますね。
読み終わったときに、「もう売買タイミングで迷わない!」と思ってもらえるよう、実践で役立つコツをぎゅっと詰め込みました。
チャートの設定方法
ここからは、チャートの設定方法をご紹介します。
使うツールは「TradingView(トレーディングビュー)」ですが、他のチャートソフトでも大丈夫です。ご自身が使いやすいものを選んでください。
1. TradingViewについて
TradingViewは、世界中で使われているチャート分析ツールです。無料でも使えますが、もっと多くの機能を使いたい方は有料プランもあります。
詳しい使い方や設定は、以下の記事をご参考になさってください。
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では、チャートの表示と設定を順番に見ていきましょう。
2. 個別銘柄の設定
2. 「TSE」を選びましょう。
これで個別銘柄のチャートが表示されます。
次に、インジケーターを入れます。
・移動平均線を入れる
2. 「MA Cross(移動平均線の交差)」を選びましょう。
このように、移動平均線のラインが出てきます。
次に、パラメーターの設定をします。
パラメーターの設定は、左上の「設定マーク」か、チャート上で移動平均線をダブルクリックで表示されます。
下記のように設定してください。
・Long MA(長期線)=25
線の色や太さは、自分の見やすいように自由に変えて大丈夫です。
(例:Short MA=緑、Long MA=青、太めの線に設定)
もう1つインジケーターを入れます。
・サポートとレジスタンスラインを入れる
2. 「Support and Resistance / ahmad_naquib」を選びましょう。
この線は、最近の高値・安値を自動で表示してくれる便利なものです。
次に、パラメーターの設定をします。下記のように設定してください。
・Right=8
線の色や太さは、自分の見やすいように自由に変えて大丈夫です。
(例:Support(下)=青、Resistance(上)=赤、太めの線に設定)
すべて設定するとこのようになります。
TradingViewでは、レイアウト保存もできます。
買いタイミングの判断方法
「株を買いたいけど、いつ買えばいいか分からない…」
そんなふうに悩んだことはありませんか?
でも大丈夫。あらかじめ買うルールを決めておけば、勘に頼らず落ち着いて判断できるようになります。
この章では、実際によく使っている買いタイミングの判断方法を3つご紹介します。
例として決算発表後のパターンを使いますが、他の方法でも応用できる方法です。
チャートで使っているテクニカル指標については、下記の記事でご覧ください。
・移動平均線(Moving Average)
・サポートとレジスタンス(Support and Resistance)
1. 高値ブレイクで買う
好決算が発表された当日や翌日は、株価が大きく上昇することがあります。
そのときにできたローソク足の「高値」を超えたタイミングでエントリーするのが、高値ブレイクの買い方です。
陽線でも陰線でも、どちらのローソク足でも使えます。
上のチャートは「7220 武蔵精密工業」の例です。
2024年11月11日に決算が発表され、翌日株価が大きく上昇して陽線となりました。
この日の高値を上抜けたところで、買いエントリーします。たとえば、高値が1,100円だった場合、1,160円で買い注文を入れるといったイメージです。
なお、ずっとチャートを見ている必要はありません。あらかじめ逆指値を入れておけば、場中ずっと見ていなくても大丈夫です。
この高値ブレイク買いは、決算以外でも、たとえば上方修正や業務提携の発表など、強い材料が出たときにも使えます。
ポイントは、材料が出た翌日の値動きをチェックすること。しっかりと出来高を伴って上昇しているなら、チャンスのサインかもしれません。

2. 押し目で買う
好決算が出たとしても、発表後にそのまま上昇し続けるとは限りません。いったん下げてから、あらためて上昇に転じるケースもよくあります。
この「押し目」のタイミングを狙って買うのが、2つ目の方法です。
押し目を判断するために使うのが移動平均線です。
ポイントになるのは2つ
- 株価が25日移動平均線(25線)にタッチする。
- その後、5日移動平均線(5線)を陽線で超える。
この2つがそろったタイミングで、エントリーを検討します。ただし、25線タッチは絶対条件ではありません。あくまで目安として見ましょう。
上のチャートは「7725 インターアクション」の例です。
2025年1月10日に決算発表があり、翌日に株価が大きく上昇して陽線になりました。
その後いったん下げて25線にタッチし、さらに5線を陽線で超えてきたタイミングで買いエントリーとなります。

3. 寄り付きで買う
3つ目は、「寄り付き」で買う方法です。
この方法はあまり頻繁には使いませんが、強い材料が出たときにだけ使う特別な買い方としてご紹介します。
決算などで「これは大きく動きそう!」と判断できた銘柄を、翌日の朝イチ(寄り付き)で買うのが基本です。
ただし、この方法には注意点もあります。
- 寄り付くまでは、いくらで始まるか分からない。
- 思った以上に高値でスタートすることがあり、損失リスクも不明確。
このように、リスクは3つの中で一番高めです。
でも、材料が本当に強い場合は、「寄り付きから一気に急騰」したり、「ストップ高になって買えなくなる」こともよくあります。
そんなとき、この方法が一番利益を取りやすくなります。
上のチャートは「7856 萩原工業」の例です。
2024年12月10日に好決算が発表され、翌日はギャップアップ(窓を開けて)でスタートし、そのままさらに上昇しました。
このようなケースでは、高値ブレイクで入ると少ししか利益が取れないのに対し、寄り付きで入れば、7%以上の利益になっています。
また、ごくまれに好決算なのに低く寄るケースもあります。そんなときはチャンスです。
迷わず寄り付きで買いにいくのが正解です。
上のチャートは「5136 tripla」の例です。
2024年12月16日に決算発表があり、翌日はギャップアップで始まると予想していましたが、
ギャップダウンで寄り付きました。
このタイミングで買いエントリーしたところ、その後は大きく上昇し、翌日も続伸しています。

売りタイミング(利益確定)の判断方法
「どこまで上がるのか分からなくて、結局タイミングを逃してしまった…」
そんな経験、ありませんか?
利益が出ているときほど「もう少し上がるかも」と期待してしまい、結果的に利益が減ってしまった…というのは、多くの投資家が一度は通る道です。
こうした失敗を防ぐためには、売るルールを決めておくことがとても重要になります。
この章では、実際によく使っている3つの売りタイミングをご紹介します。
1. 引き上げ(トレイリングストップ)
引き上げ(トレイリングストップ)とは、株価の上昇に合わせて、利益確定のライン(売る位置)を少しずつ上げていく方法のことです。
たとえば、1,000円で買った株に対して「950円まで下がったら売る」と決めていたとします。その後、株価が1,100円まで上がったら、売りラインを950円 → 1,050円に引き上げるというイメージです。
この方法のメリットは、利益を確保しながら、上昇の流れにも乗り続けられることです。
具体的な売り判断としては、「ローソク足2本分以上の安値を割ったら売り」というルールを使います。
上記チャートのように、直近2本以上のローソク足を見ながら、その都度、売りラインを引き上げていきます。
また、逆指値注文を活用すれば、ずっとチャートを見ている必要もありません。
2. 損切り幅の2倍ルール
損切り幅の2倍になったら利益確定するという、シンプルな方法です。
たとえば、損切りを-5%に設定していた場合、株価が+10%になったタイミングで利益を確定するというルールです。
こうすることで、損失よりも利益の大きい取引を積み重ねることができ、トータルで勝ちやすくなります。
大切なのは、最初の時点で「損切り」と「利確」の差を明確に決めておくことです。
上のチャートでは、
・損切り:1,054円 → 損失は-5.72%
・利益確定目標:+11.44%(損切り幅の2倍)
このように、「損失は小さく、利益は大きく」を目指せるのがこのルールの魅力です。
【注意点①】届かない場合はムリしない
事前のチャート分析で「+11.44%はさすがに無理かも…」と思う場合、2倍ルールを無理に当てはめる必要はありません。
「ギリギリ届かない→結局下がって利益ゼロ」なんてこともあるので、状況に応じた柔軟さも大切です。
注意点②:2倍付近での上下に対応するには?
利益確定目標に近づいたあとに、一度下げてしまうケースもよくあります。そんなときに活躍するのが、引き上げ(トレイリングストップ)との併用です。
引き上げ方法は、ローソク足2本ではなく、もう少し大きな視点でチャートを見るのがコツです。「ここで何度も反発してるな」と感じるところに引き上げます。
上のチャートのように、サポートラインが引かれていなければ、自分で引いて判断しましょう。
まずある程度上昇したところで、損切りラインを買値まで引き上げます。
→ これで、下がっても損はゼロ!
さらに上がったら、サポートラインを参考にもう一段引き上げます。
このように、利益確定のルールと損切りの引き上げを組み合わせることで、利益を最大化しつつリスクを抑えることができます。
3. 決算や権利確定日前に売る
大きなイベントの前に手仕舞いすることで、急変のリスクを避けることができます。特に注意したいのが「決算」と「権利確定日」です。
決算は、会社の業績が発表される大事なタイミング。内容が良ければ株価は上がりますが、期待外れだと一気に下がることもあります。
上のチャートは「4634 artience」の例です。
2024年8月9日の決算では株価が上昇。しかし次の決算ではギャップダウン(窓を開けて下落)となり、大きく下げました。
もし決算発表まで保有していたら、大きな損失になっていた可能性があります。
このようなこともあるので、持ち越すかどうかは慎重に判断してください。持ち越すか迷ったときは、 一部を利益確定してリスクを減らすという選択もアリです。
また、権利確定日とは、配当金や株主優待をもらえるかが決まる基準日です。この前後は株価が大きく動きやすく、注意が必要です。
上のチャートは「4310ドリームインキュベータ」の例です。
2024年11月1日に高配当の発表があり、翌日は2,750円で寄って大きく上昇。その後+66.1%上昇しました。でも、権利付き最終日が過ぎるとストップ安が連続し、寄った時には2,740円になってしまいました。
高配当期待で上がった分が、一気に戻されてしまったんです。配当利回りが9%だったことを考えると、持ち越した人はかなり損をしています。
このようなこともあるので、持っている銘柄の配当利回りは確認するようにしてください。
高配当で上がっている銘柄は、権利付き最終日までに売ることでリスクを回避できます。
配当情報は、TradingViewのチャートなら「Dマーク」で表示されるので、活用してください。
損切りタイミングの判断方法
株をやっていて一番つらい瞬間は、損切りの判断ではないでしょうか?
でも、損失を早めに小さく抑えることができなければ、どれだけ良い銘柄を持っていても資金はどんどん減ってしまいます。
大切なのは、「もう下がりそうだ」と感じてから慌てるのではなく、前もってルールを決めておくことです。
この章では、実際によく使っている2つの損切りタイミングをご紹介します。
1. ローソク足割れ(ブレイク買い)
このパターンは、ブレイク買いでエントリーしたときに使う損切りルールです。
決算発表などの材料で株価が上昇した場合、最初のローソク足の安値を損切りラインとして設定します。
たとえば、810円を上抜けたタイミングでブレイク買いをしたとします。このとき、前日のローソク足の安値である690円に損切りを設定します。
利益確定の条件に達しないまま株価が下がり、690円を割り込んだら損切りとなります。
ブレイクで買ったときは、逆指値注文で損切り設定をするのを忘れないようにしましょう。
2. サポート割れ(押し目買い)
このパターンは、押し目買いでエントリーしたときに使う損切りルールです。
チャートで何度も下げ止まっていたサポートライン。これを明確に下回ったタイミングが、損切りの目安になります。
たとえば、800円付近で何度も反発していた株が、790円まで下がってきた場合。これは「これまで支えていた買いが崩れたサイン」と考えられます。
このタイミングですぐに売る判断が大切です。
「〇円を割ったら売る」と事前にルールを決めておくことで、迷いが減り、冷静に行動しやすくなります。
・最大損失をあらかじめ把握できる
いちばんのメリットは、最大損失をあらかじめ把握できるということです。
たとえば、1,000円で100株を買い、890円に損切りラインを設定した場合、最大損失は11,000円になります。
あらかじめ損失の上限がわかっていれば、精神的にも安定します。
ただし注意点として、悪材料や地合いの急変などでギャップダウンした場合は、損失が想定以上に広がることもあります。そのリスクは、しっかり理解しておきましょう。
・株数が決めやすくなる
損切りラインを決めておけば、どのくらいの金額まで買っていいかも計算しやすくなります。
たとえば、1回の損失は最大10万円までと決めておけば、事前にどのくらいの株数を買うべきかが分かります。
100株1,000円で損切り900円なら、最大損失が10,000円になります。そうなると、1000株まで買えることになります。
こんなふうに、損切りラインが明確だと買う前の計画が立てやすくなり、資金管理もグッと楽になります。
3. ファンダメンタル:決算の悪化
業績が大きく悪化したときは、早めの売却がとても重要です。
たとえば、決算で
「利益が大きく減った」
「売上が思ったほど伸びていない」
といった数字の悪化が見られた場合、株価が長期的に下落するおそれがあります。
特に、自分がその銘柄に投資した理由「成長性」「業績の回復」「高配当」などが崩れてしまったときは、持ち続ける意味がなくなることもあるのです。
大切なのは、感情ではなく事実を見ること。
数字や会社の見通しに変化が出たときは、冷静に判断しましょう。また、決算当日や翌日に株価が下げた場合は、迷わず損切りすることが大切です。
このように決算が悪く、ギャップダウンした場合は、すぐに損切りするようにしましょう。
4. 損切りできない心理とその対策
誰だって、損を認めたくないと感じるものです。
「今売ったら負けた気がする…」
「もう少しで戻るかもしれない…」
そんなふうに思って、なかなか手放せなくなることがありますよね。
でも、そうした気持ちを乗りこえるためには、次のような工夫が効果的です。
対策の例
- エントリー時に「〇円以下になったら必ず売る」と紙に書いておく。
- 損切りできた自分を「ルールを守れた」と前向きに評価する。
- 資金の一部だけを残して、完全に手放さず気持ちを整理する。
無理に我慢を続けるよりも、いったんリセットして仕切り直す方が、次のチャンスを冷静につかむことができます。
損切りは負けではなく、次に進むための準備です。決めたルールを守れる人が、長く市場で生き残ることができます。
実践チャート例(売買のリアル解説)
ここからは、実際のチャートを使って、どのように売買判断をしたのかをご紹介します。
リアルなエントリーや利確・損切りの場面を確認しながら、実践に役立ててください。
1. 7184 富山第一銀行
この銘柄では、2回とも押し目買いでした。
その後、もう1回押し目買いの条件に一致していますが、、直近に決算発表を控えていたため、無理に入らずに見送りました。
決算前の新規買いはリスクが高いため、慎重な判断が大切です。
2. 3443 川田テクノロジーズ
この銘柄では、1回目はブレイクで買いましたが、大きくは伸びず買値付近での決済となりました。2回目は下落後の押し目で買い。決算直前に上昇し、そこで利益を確定できました。
なお、その後の決算発表では、大幅にギャップアップしています。
3. 1885 東亜建設工業
この銘柄では、決算翌日張り付きのストップ高だったので、翌日も上げて始まるかと思いましたが、なぜか大幅ギャップダウンだったので、寄り付きで買いました。
2回目は25日線にタッチした押し目で入りましたが、思ったほど伸びず利確しました。
4. 5208 有沢製作所
この銘柄では、最初の押し目で買いましたが、思うように上がらず、安値を割ったところで損切り。2回目の押し目買いも同様に安値を割れ、再び損切りとなりました。
3回目の買いでは、上昇し大きな利益確定につながっています。
失敗が続いてもルールを守ってトライし続けたことで、結果的に報われた事例です。
5. 8185 チヨダ
この銘柄では、ブレイク買いから一気に上昇し、目標株価の手前まで到達したタイミングで利益を確定しました。
とてもスムーズに進んだ理想的な展開で、すでに目標付近まで上げているため、その後の押し目買いは狙っていません。
よくある失敗とその回避法
株の売買では、同じような失敗を繰り返してしまうことが少なくありません。でも、あらかじめよくあるパターンを知っておけば、防げるミスもたくさんあります。
ここでは、特に多い3つの失敗と、その回避方法をご紹介します。
1. ギャップアップで買う
高値ブレイクを狙って買い注文を出した際に、寄り付きが想定よりも高くなり、意図しない価格で約定してしまうことがあります。
たとえば、前日の終値が2,295円。2,326円を超えたら買いたいと逆指値を入れていたところ、翌朝の寄り付きが2,374円になり、その価格で約定してしまうといったケースです。
このようなケースでは、逆指値を使うのではなく、2,326円以上で寄り付く場合は、指値2,326円で買うといったように対応しましょう。
また、押し目買いを狙う場合は、前日の終値付近で買えば問題ありませんが、うっかり見逃して買いそびれてしまうこともあります。
その場合、翌日の寄り付きで買えばOKですが、押し目の条件が揃った翌日は寄り付きが高くなりやすい傾向があります。
このような時は、寄り付きの成行買いではなく、あらかじめ決めた価格で指値注文を入れるようにしましょう。
冷静にルールを守ることが、想定外の高値掴みを防ぐポイントです。
2. 損切りを我慢する
損失を小さく抑えられないと、次のチャンスで勝つための資金が残らなくなってしまいます。
「そのうち戻るかもしれない」と期待して売れずにいるうちに、損失がどんどん膨らんでしまうケースは本当によくあります。
そのまま放置すると、大切な資金が減る一方です。
さらに、損が大きくなればなるほど売るのが怖くなり、結果的に塩漬けになってしまうこともあります。
こうした状況を避けるためには、最初に決めた損切りルールをしっかり守ることがとても大切です。感情に流されず、ルールに従って冷静に行動しましょう。
3. 条件が揃ったのに買わない
チャート上で買いの条件がしっかり揃っているのに、いざという時に買えないことがあります。
その主な理由は、連敗が続いていると「また負けるんじゃないか」と不安になり、どうしても手が出せなくなる心理が働くからです。
しかし、そういう時に限って、その後に大きく上昇してしまうことがよくあります。
このような機会を逃さないためにも、「買い条件が揃ったら必ず買う」というルールを守ることが大切です。
もし、それでも怖くて買うのをためらう場合は、普段より少ない枚数で試しに入るのがおすすめです。リスクを抑えつつ、ルール通りの行動ができます。
実は、リスクが高そうと感じる場面こそ、勝ちやすいことが多いです。逆にこれは安心と思える場面は、意外と負けやすかったりします。
株式市場で生き残るには、常に逆の発想を持つことが必要です。たとえば、地合いが悪化してパニック売りが出ている場面でこそ、買いを検討する。
そんな逆張りの姿勢が、長く勝ち続けるためには欠かせません。
まとめ
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
株の売買に「これが正解!」というタイミングはありません。だからこそ、自分なりのルールや決め方を持つことが、長く投資を続けるうえでの大きな武器になります。
勝つこともあれば、負けることもあります。でも、正しい知識と冷静な判断を重ねていけば、きっと少しずつ成果につながっていきます。
焦らず、地道に。あなたに合った投資の型を、ゆっくり育てていきましょう。